原付登校の私が原付のカギを破損しても遅刻をしなかった話

bike_key近所のホームセンターで買い物をして駐車場に戻ると、なんだかいつもと雰囲気が違う。自分の車に戻ると、その理由がわかった。私の車のわりとすぐ側に停まっていた車が、車上荒らしにあったようだ。車の持ち主夫婦と思われる2人と、ホームセンターの警備員と思われる男性が話している。奥さんの方は泣いていて、警備員は今まさに、警察に通報しようとしている。旦那さんはただ途方にくれているという感じだ。

週末のこんな昼間から、車上荒らしなんて穏やかじゃない。しかも自分の車の側に停めてあった車だ。昔私も、湘南の海の側で、運転席側のガラスを大きな石で打ち破られ、車上荒らしにあったことがある。サーフィンを楽しんでいる最中の出来事で、犯人は私の服まで持ち去ったものだから、私はパンツ一丁で窓ガラスのない車を運転して帰ったのだ。それ以来私は、常に車上荒らしを意識して、外から見える部分にバッグなどは置かないようにしている。

それとは全く関係ない話だが、高校生の頃、私は原付バイクで学校に通っていた。原因はなんだったのか、今ではもう思い出せないが、夏休み明けに登校しようとしたら、鍵が破損していて、原付を動かせないで困ったことがあった。親はもう出かけていたし、私は特にバイクや機械に詳しい少年ではなかった。

そこに通りかかったのは、中学時代の同級生。と言っても、こちらは割と真面目な学生で、彼は札付きの悪と言われる類の少年だった。ところが困っている私を見つけると、彼がなにやら鍵穴をいじり、あっという間にエンジンをかけてしまったのだ。

彼のお蔭で新学期早々学校を遅刻しなくて済み、バイクは放課後、どこかに持っていって鍵の交換をした記憶があるが、細かいことはもう覚えていない。彼とどんな話をしたのかも思い出せないし、彼とはそれっきりだったと思うのだが、あの時人助けをしてくれた彼が、今は立派な大人になっていることだけを願う。